最近、自戒を込めて思うことがあります。
“お客様は偉いのか?!”
わかりやすく言うと
お金を出してサービスや商品を購入する人が「お客様」。
サービスや商品を提供してお金を受け取るのが「売り手」。
生活していく中で、
一人の同じ人間が日々両方の立場となります。
エステサロンのオーナーさんのように、
ビジネスを自分で展開している場合には
「売り手」の時間が長いかもしれませんね。
この売り手とお客様の関係は、
はたしてフィフティーフィフティー
つまり、対等なのでしょうか?
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◎お客様は偉いのか!!
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よく女性のアンケートでこんな声を聞きます。
「どんな男性が嫌ですか?」
(女性)「う~ん、やっぱり飲食店で店員さんに
偉そうな態度をとる人って嫌ですよね~」
僕も、「確かに」って思います。
恐らく、店員さんに対して偉そうな態度をとる人は
お客(お金を払う立場)はお金をもらう立場よりも偉い、
と心の中で思っているから、態度に出てしまうんだと思います。
どう思うと個人の勝手なので、
周りに迷惑を掛けないレベルであればよいとは思います。
僕は冒頭に「自戒を込めて」といいましたが、
僕も思い当たる節があります。
毎日のようにいくスーパーがあります。
そこのレジで並んでレジ担当の方に
「いらっしゃいませ、こんばんは」
「いつもご利用ありがとうございます。」
など、必ず言われます。
その時、
「はい」
とはいうものの、
心の底から、
「こんばんは!今日もお会計対応していただいてありがとうございます!」
と思っていないので、どうしても「はい」っとそっけなくなってしまいます。
本当に人間ができた人なら
前述したような気持ちを心底もち、さわやかな対応ができると思います。
残念ながら、自分はまだその境地には至っていません…。
でも、仕事においては自信を持って言えることがあります。
それは、
自分がお客の立場でも、
売り手の仕入先や、アウトソーシングをしている会社に偉そうにはしません。
なぜなら、
偉いと思っていないからです。
それはなぜかというと、
自分ができないことをお金を払ってお願いして、
商品やサービスを受けているからです。
うちにもいろいろなお客様がいます。
本当に稀ではありますが、
言葉にしないまでも
「私はお客なんだけど。(お金払ってるんだけど)」
っと心で思ってるんだろうなー
っていう方もいます。
でも、正反対のお客さんが大半です。
「いつも悪いね」
「なんだかこの内容でこの料金だと悪いですね、
こちらから高く請求していいですよとは言えないですけど(笑)」
「いい物作ってくれて、感動しました!」
などなど。
そんな対照的なお客さんを見たときに
自分の心境を冷静に見てみると
「ビジネスって結局は感情に大きく左右されるな」と思います。
具体的にいうと、
『お金払ってるんですけど』っていうお客さんに対しては、
「クレームにはちゃんと対応しよう」
「価格に見合ったサービスを提供しよう」
と思います。
『フィフティーな対応』をされるお客さんに対しては、
「価格以上のサービスを提供しよう」
「こんな情報があるから教えてあげよう」
と思います。
お客さんの立場でいうと
同じお金を払っているにもかかわらず、
受けられるサービスが異なるという不公平な結果に…。
考え方によっては
「お客様はどんな方でも平等にサービスを提供しなければならない」
という方もいると思います。
でも思うんです。
「結局、みんな感情がある人間なんです。」と。
エステサロンでも同じことがいえるのではないでしょうか?
例えばAさんとBさんというお客様がいたとします。
二人とも毎回同じメニューで1万円を払います。
お店に通っている回数も同じです。
Aさんは、
いつも感じよく施術が終わると
「ありがとう、本当に○○さんには癒されます」
というような感じの良い方。
Bさんは、
いつも感じが悪く施術が終わると
「大手の○○だともっといい設備があるんですよね。
近いから仕方なくここにきてますけど」
というような方。
もしあなたにとても効果があるダイエット茶(便通効果のお茶)が
たまたまメーカーさんからサンプルで一袋もらったとします。
AさんもBさんもともに頑固な便秘の女性。
あなたはどちらのお客様にそのダイエット茶をあげますか?
気持ちはどうやっても
表情、仕草、発言に現れます。
だからこそ、気持ち(考え方)を変えるべきなのではないかと思います。
「売り手と買い手(お客様)はフェアである。」
当然、需給バランスなどの環境要因はありますが、
結局はその考え方のほうが自分にとって、お得だと思います。
賛否両論あるかと思いますが、僕はそう思います。
ではまた来週です。