最近つくづく感じることがあります・・・。
それは、エステサロンオーナーさんが
消費者(エンドユーザー)感覚でビジネスをしている
ってことです。
生意気な意見かも知れません。
「おい、古屋!お前何様だ!!!」
って思われるかもしれません。
でも・・・
お伝えしたいので、
以下、お付き合いください。
一昨日の月曜日に、
「40歳過ぎて、オーナーが施術してたら駄目だよ!」
でお馴染みのX氏と
首都圏某所で売上アップコンサルティングをしてきました。
⇒http://www.esthe-connections.com/management_consulting/index.html
コンサル終了後、別件の打合せを終え
新宿駅まで車で送ってもらいました。
その車内でこんな話をしたんです。
–以下会話—
古屋:法人で数店舗を運営しているオーナーさんは別ですけど、
個人レベルでお店を運営しているオーナーさんは
消費者って感覚が強いですよね。
Xさん:うん、そうだね。
古屋:先日、紹介で宣伝広告のご依頼を
エステサロンオーナーからご依頼いただき、制作したんですよ。
チラシ、リーフレット、名刺、等のご依頼を頂いたんです。
(こんなことやってます↓)
⇒http://www.esthe-connections.com/advertising_representation/index.htmlXさん:うん。
古屋:で、そのオーナーさんは
「お客様は神様」=俺(私)はお前にお金払ってんだから、
っていう意識が言葉の端々から伝わってくるんです。Xさん:そうなんだ~。
古屋:僕の感覚からするとBtoBで仕事してるんで
ビジネスパートナーとして付き合ってるつもりなんですよ。頭下げて「お仕事ください<(_ _)>」って言って
ご依頼いただいたわけではないですし。
僕ははっきり言って頭下げてまで仕事する気ないですし、
エステサロンさんが僕に頼むよりコストパフォーマンス高い広告宣伝の仕事をする会社は
無いって自負がありますし。
でも、サロンさんは普段BtoCで仕事してるんで
「お金を払う自分は神様で、お金をもらうあなたは私に従いなさい」
っていう感覚を持っちゃうんですかね~。
Xさん:そうだよ。普段自分がスタッフに
「お客様からお金を頂戴してるんだから、お客様は神様なんだよ!」っていう主旨の指導をしているサロンさんが大半なんだよ。
まっ、言い方は別としてもそうだよね。
日常茶飯事でお客様からクレームをもらって、
頭を下げることもあるし、ストレスもあるし、
「お金をもらってるから、仕方ないよね」って思ってるんだよ。
古屋:そうなんですね~。
Xさん:だからある意味、個人事業主レベルのエステオーナーは
普段のお客様からのストレスを、「自分がお金を払う立場なら、クレームでもじゃんじゃん言っちゃうし
偉そうにしてもいいでしょ!」って思っちゃうんじゃないかな~。
古屋:そういうものなんですね。
僕はお客さんも、外注さんもすべてパートナーって感覚だから
絶対に偉そうにはしない、というよりできないんですよね。だって、お客さん(エステサロン)には価値を提供した対価として
お金をもらうわけで、別にお金下さい、仕事ください、
って言ってる訳じゃないですし。で、外注さん(下請けさん・パートナー)は仕事を手伝ってくれてるわけで
「お金払うからやってもらえませんか」って感覚なんですよね。
Xさん:それが健全な企業の考え方だよね。
でも残念ながら、小さなエステサロンは仕事を会社に依頼する際は
「消費者」的な感覚なんだと思うよ。古屋:さすがXさん、業界のことを深く知っていますね。
Xさん:そうかな(*^_^*)
古屋:でもそれって、エステサロンの運営を「人間関係」って改めて考えると
メチャクチャ損ですよね。僕もいろんなサロンさんとお付き合いしてますけど
実は「俺(私)はあんたに金払ってんだから・・・」ってオーナーは
そんなに多くはないんですよね。ある意味人間性だったり、
普段自分がお客様にどう接されているかってことなんでしょうね。
偉そうなサロンさんには最低限の結果を出す。
感じのいいサロンさんには勝手に過剰なサービスをしちゃう(笑)これって、人間だから仕方ないですよね。
そういう人間心理を理解していれば自ずと「偉そうにしちゃうと損」っていうのがわかると思うんですけどね~。
Xさん:確かにね。
でもみんながみんなそんなできた人間じゃないしね。
こんな会話をしたんです。
するとXさんが「なるほど!」と思わせる一言を言い放ったんです。
Xさん:大抵のエステサロンオーナーは考え方が
CtoCなんだよね。
これってどう意味だと思いますか?
万が一BtoCとかCtoCとか
何ですか?
ってオーナーも中にはいると思うので説明します。
※正直言ってビジネスマン、企業家であれば知らないと「ヤバい」レベルです(^^)
BtoCのBはビジネス、つまり法人(会社)のことを言います。
Cはカスタマー、つまり消費者、お客様のことを言います。
エステサロンはBtoC、
つまり、法人・お店(B)が消費者(C)に
サービスを提供するビジネスモデルなんです。
もう一つの一般的なビジネスモデルは、
BtoB。
企業と企業との仕事のやり取りのこと。
誰もがわかる例でいえば、
フジテレビのCMにパナソニックが出ていたとすると
パナソニックが数千万、数億というお金を
CMを出すことによってフジテレビにお金を払います。
この場合、フジテレビ(B)が売主で、お客様(B)がパナソニック。
これを理解していただいた上で
先ほどのXさんの言葉を考えてみると
CtoC
つまり、消費者が消費者に商売をする。
例えばフリーマーケットで自宅の不用品を売ろう!
と会社や個人事業主でない一般人(C)が
消費者(C)に商品を売るってことなんです。
もっと言っちゃうと
ビジネスマンでない人間が消費者に仕事を依頼している感覚、
ってことなんです。
「Xさん、言うよね~~~」
って思うと同時に
「何て的確なコメント、さすが!」
と思っちゃいました。
エステサロンの運営は当たり前ですけど
ビジネスです。
趣味で個人がやってるわけではありません。
で、エステサロンが発展するためには
取引企業の協力、パートナーシップが必須です。
ということは、
万が一オーナーさん自身が、消費者感覚(C)の感覚で
(B)と接していると、、、
ヤバいんです。
(C)じゃなくてオーナーは(B)なんです!
読み返してみても偉そうな内容になってしまいましたが・・・
エステのお客様に対してはへつらう、服従することなく、
取引企業には偉そうにしない。
これがエステサロン発展には大切なんじゃないかな~、
って思います。
だって、自店の施術内容に自信があれば
お客さんが
「もっと安くできないの~、隣のサロンはお宅の三割引きぐらいよ」
って言われたとしても、自信があれば当然
「さようですか、私どもはサービスのクオリティーを維持するために
値引きはしておりません。大変申し訳ございませんが、
金額重視ですと私どものお店は●●様には不向きかもしれません。」
くらい、強気に言えちゃいます。(実際はそんな簡単ではありませんが、比喩です。)
逆にこれくらい丁寧&強気に言われると
めちゃくちゃ価値観を感じちゃいますよね。
ヴィトンのお店で
「ネットで10%引きで売ってたから、10%引きで売ってください。」
何ていうお客さんはいないですし。
でも、自信がなければ
「そうですね、もしかしたらうちの金額は高いかもしれませんね。
他のお店の相場も見て、値段のダウンを検討してみますね。」
何て感じで、お店を安売りしちゃいますよね。
オーナーさん、本当に、偉そうに言ってしまいました(;O;)
でもこれが僕の本心です。
僕に対する「おい、古屋。お前生意気なんだよ!」
っていうクレーム受け付けます(^^)
ご賛同いただける方は、
ご参考にしていただければ幸いです。
ではまた来週!