4店舗のサロンオーナーでも自分を客観視するのは困難【エステ|コネNews125】

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先日、中部地方でエステサロンを運営しているオーナーさんと
都内でお話をさせて頂いたんです。

その方の話を聞くと「自分の凄さをわかっていない・・・」
という面白い体験をしました。

何が凄いかっていうと・・・
2つの異なるビジネスを所有しているんです。

約1年ぶりに会ったNさんは
変わらずお綺麗で、大人の女性といった魅力的な方です。

しゃべり方は丁寧だし、
派手すぎず地味すぎない御召し物を身にまとい、
品のあるオーラがあふれ出ているような、そんな方です。

そんな雰囲気とは裏腹に
ビジネスに関しては、結構アグレッシブ。

サロンを複数経営し、
海外にもたびたび出かけ、
新しい技術を習得してくるような方です。

フェイスブックのメッセージで
「御相談があります~」
って感じのコメントを頂いたので
先週会って話をしてきました。

いろいろと話を伺う中で感じたことが
あったんですが、

これって自分を含めいろんなオーナーさんにも
当てはまるって思う発見があったんです。

それは・・・

 「自分のことを客観視するのは難しい」
ってことです。

この方は、
アジアン系のサロンを2店舗運営し
エステサロンを2店舗運営しています。

現在、それぞれの店舗がまんべんなく売り上げを上げていて
今後はまた違った切り口の店舗出店を検討している状況でした。

そんな中、色々とお話しさせていただいたんですが、
話をじっくり聞いてみると、
非常に素晴らしい体制を作られていたんです。

それもあまり意識されずに(笑)

その為、ご本人は
「そんなに良いんですか?他のサロンさんのこととかわからないもので。」
って感じでした。

具体的に何が良いかっていうと、

リスクヘッジが出来ているんです。
リスク分散と言ってもいいかもしれませんね。

まずこの方は完全に施術を卒業されたオーナーさんです。

新技術の導入時等には
施術をすることもあるようですが
基本的にはしない方です。

だからこそ4つの店舗をマネージメント出来ています。

アジアン系サロンとエステサロンは
客層が異なります。

アジアン系は癒しを求めるお客様(リラク系)
エステサロンは効果を求めるお客様

というように、2:2の比率で
客層が異なる業態の店舗を運営しています。

もう一つのポイントは
出店スタイルの違い。

一般的な路面店と
施設の中での出店という
ことなる出店環境でお店を出しています。

つまり、
客層、サービス内容、出店環境を
それぞれ異なる状態で運営しているんです。

で、これの何が良いかというと・・・
リスク分散が出来ているってことなんです。


 

「ポートフォリオ」って聞いたことありますか?

よく、資産運用をする際に使われる用語なんですけど
色々な運用方法に分散して、組み合わせるってことです。

1億円の現金があった場合に
その資産をどのように運用するか?

例えば、こんな時にポートフォリオ
を意識して組み立てます。

・預貯金
・株式
・債券
・投資信託
・REIT
・外貨預金
・外国株式
・金

上記のような様々な運用方法を組み合わせることで

「インフレで預貯金(現金)の価値が下がったけど
実物資産の金が価値が高くなったので、
トータルで見るととんとんだな~」

って感じで
何が起こるかわからない未来への対策を組むことです。

このようなポートフォリオを
Nさんは無意識にやっていたんです。

例えば
好景気になり癒しを求める方が減少したとします。
そうすると癒し客中心のアジアン系サロンのニーズが減ります。

でも、
好景気になった事で、
痩せるなどの効果を得るためのお客さんの財布のひもがゆるくなったとします。

すると、エステサロンのニーズが増大します。

もちろん逆もあります。

ますます、世知辛い世の中になったとします。
すると見てくれなんでどうでもいい、
とにかく癒されたい!

って方が増えればエステサロンのニーズが減少し
癒しを求めるアジアン系サロンのニーズが増大します。

このように
お互いの強み弱みを持つ業態のサロンを
複数持つことによって、リスクヘッジが出来て得いるんです。

出店場所の選定も同じことが言えますね。

そんなことをNさんに話すと
意識したことすらなかったとのことでした。


 

このような発見ができるのは
僕が全国の様々なサロンさんとお付き合いをしているからです。

そして、
成功サロンさん、
伸び悩みサロン、
危険ゾーンサロンさん、

等、色々見ています。

何よりも僕はNさん本人ではないので
他人だからこそ客観視することができるんですね。

自分のことは客観的に見ることが難しいですからね。

Nさんの様にできる経営者でさえも
なかなか客観視することは難しいんですよね。

ということで、
自分や自分のお店のことを
第三者に聞いてみることをお勧めします。

ご参考まで(^o^)丿

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