ミラーリング効果とは
ミラー(鏡)の様に相手を真似ることで、
相手に好かれやすいという心理効果のことです。
御存知の通り、人は自分に似た人を好む傾向にありますよね。
その傾向をうまく利用したテクニックと言えます。
では、具体的にどんなことをミラーリングするのでしょうか?
例えば、、、
・姿勢
相手がのけぞった姿勢で椅子に座るのであれば
こちらも同様にのけぞる。
相手が前かがみであれば、こちらも前かがみになる。
・身振り手振り
相手が大きな身振り手振りで会話をするのであれば
こちらも大きな大きな身振り手振りで会話をする。
相手が小さな身振り手振りなら、こちらも小さくする。
・お茶を飲むタイミング
相手がお茶を飲むときに、こちらも同じタイミングでお茶を飲む。
相手に合わせるだけなので
簡単といえば簡単。
でもやってみるとわかりますが
難しいものと簡単なものがあります。
例えば、難しいのは
「相手が足を組んだ時に、こちらも足を組んでいいのか?」
接客中や年上の人と会話をしている時に
ミラーリングのつもりでこちらが足を組んでしまうような場合。
関係性よっては「こっちは客(年上)だぞ、失礼なやつだ!」
という感じで、好意を持ってもらうはずの行為が、
嫌われることにつながりかねません。
ですので、ミラーリングは
相手との力関係や上下関係を考慮したうえで
対応する必要があります。
もう一つ注意事項があります。
それは、露骨に真似をすると不自然になってしまうということです。
例えば、
- 相手が頭をかいた時にこちらも頭をかく。
- その後相手が肘をかいた後に、こちらも肘をかく。
- その後相手が背中をかいた後に、こちらも背中をかく。
どう考えても不自然ですよね。
あくまでもミラーリングは無意識のうちに
相手に好意を持ってもらうように刷り込むスキル。
それがこんなバレバレのミラーリングをしては
「馬鹿にしてるの?」なんて思われてしまうかもしれません。
なんかミラーリングについては理解できたけど
実践するのは難しいな~~~。
なんて思われた方もいるかもしれませんね。
エステサロンの様に接客するときにオススメのミラーリングは
お客様の会話のスピードやテンポをあわせるということ。
おっとりされた方で、ゆっくりと喋るお客様には
落ち着いてゆっくりと話す。
テンポよくノリノリで会話をされる方には
こちらも相手のテンポやテンションに出来るだけ合わせる。
ただこれだけです。
会話していてこの人とは
「合わないなぁ~」とか「不快だなぁ~」って思う人いますよね。
その一つの要因として
会話のスピードが合わないからということがあります。
例えば早いスピードで話す人がゆっくり話す人と話すと
相手の話すスピードがゆっくりでじれったくイライラします。
逆に、ゆっくり話す人が早く話す人と会話すると
「なんでそんなに早口なの?緊張してるの?」って感じで
思ってしまいます。
お笑い芸人で例えるなら
ナイツの塙と
ウーマンラッシュアワーの村本が
あの漫才のそれぞれのスピードで会話していたとしたら
完全にコミュニケーションが崩壊しちゃいますよね(笑)
ということで、
相手に好かれるための営業心理学の代表格、ミラーリング。
まずは会話の際に意識してみてはいかがでしょうか?
特に初対面の方や付き合いが浅い方とのやりとりには有効ですよ。