ダメ社員ってサロン発展の鍵ですよね?
先日こんなことを
あるエステサロンオーナー(Kさん)に話したんです。
Kさんの反応はと言うと
何でですか?
って感じでした。
当然そうですよね(笑)
車で移動中に
Kさんが色々とスタッフさんの至らないところを
教えてくれました。
例えば、
- 時間通りに出社しない
- 敬語がちゃんと使えない
- 自分で考えられない。などなど
色々と思うことが多いらしく
結構大変だな~って思いながら聞いていたんです。
でもKさんは3店舗のエステサロン女性オーナーで
スタッフさんを上手く活躍させ
上手に運営をされている方なんです。
だからふと思ったんです、
Kさんがダメ社員と思う様なスタッフだから
うまく運営ができているのでは?
なぜそう思ったと思います???
- スタッフは有能な人材が良いに決まってるじゃん!
- 1を聞いて10を知る様なスタッフが理想
- オーナーの考えを察知して、的確な行動をして欲しい
などなど
理想的なスタッフ像はあると思います。
でもですよ
本当にそんな理想的なスタッフが入社してくれたとしたら
どうなると思います?
そもそも小規模エステサロンであれば
給与や福利厚生も良くないので
基本的には有能な人は採用が困難です。
でも仮に
理想的な有能なスタッフが入社してくれたら
使いづらいと思うんですよね。
何故かと言うと
有能なスタッフに見合った給与を払えなかったとすると
心苦しいですよね。
有能なスタッフは頭が良いので
オーナーが言い返せないような的確な意見を
してくるかもしれません。
有能なスタッフは自分が有能だとわかっているので
オーナーを尊敬できないとすぐにやめてしまいます。
または露骨に馬鹿にするケースも有ります。
そして、有能なスタッフは
オーナーから学べるものを学びきったら
独立開業してしまうかもしれません。
実際にいろいろなサロンさんをコンサルした際に
このような場面が有りました。
多くのオーナーさんからも
同様の話を聞いています。
そうなんです。
極端に有能なスタッフは
よっぽどオーナーの力がない限り
使いにくいんです。
こんな話をKさんにしたところ
そういうことなんですね。
私は今まで「何でこんな事も出来ないの?」
って考えちゃってたんです。でも逆に未熟な部分があるからこそ
素直に話を聞いてくれたり
自分が優位に立てたりするのかもしれませんね。
今までそんな考え方をしたことがなかったです。
こんなことを言ってくれました。
最近は接骨院のオーナーとも付き合いが多いのですが
やはり同じ話が出ます。
接骨院の場合はエステに比べると
より独立開業志向が強い業界です。
実際にこんなケースが多くあります。
技術力を上げ、顧客を獲得する。そしてそのお客さんを獲得したまま
師匠の近所に接骨院を開業する。
初めてこのような話を聞いた時には
「なんて不義理なことをするんだろう」
って思いましたが結構聞く話なので
業界的には珍しくないことなんですよね。
口を揃えて接骨院オーナーは
独立開業できるくらい優秀だと使いづらい
って言いますよね。
だからほとんどの接骨院オーナーは
面接時に「独立志向はあるのか?」
を確認するそうです。
接骨院の場合は
柔道整復師の免許が必要なので
資格取得者でないと独立開業できません。
でも、、、
エステサロンって
無資格で出来ますよね。
だから、
本気で独立しようと思ったら
すぐに独立できちゃうんですよね。
スタッフは優秀な方がもちろんいいと思います。
黙っていても売上を上げてくれて、
サロンの課題を発見、改善案を提案して
そして実行してくれちゃうような人は理想的です。
でも
こんな理想的な人を使いこなすとなると、、、
よっぽど待遇が良いか、オーナーにカリスマ性があるか
何らかの強い動機がないと去ってしまいます。
そのようなことを考えると
スタッフを採用する際には
能力の高さよりも、人間性(約束を守る、不義理はしないなど)を
重視するほうが良いのではないでしょうか?
ここまで読んでいただいて、
ダメ社員の活用が
サロンを発展させる鍵だと思われましたか?
ダメ社員というととても言葉が悪いですが
オーナーの理想に届かないけれども
人がよく、頑張ってくれる人って思えば
お店にとって最も必要な人材ですよね。
もし、現在のスタッフさんに不満があったとしたら
「有能過ぎるスタッフよりは全然いいかも?」
って思うと付き合いやすくなるんじゃないですかね。
そして、スタッフの未熟さにストレスを感じないようになるので
お勧めです!