愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶを利用する【エステ|コネNews116】

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昨日は広島原爆投下から68年を迎えましたね。

僕は戦後生まれ、そして神奈川育ちではありますが、
戦争や原爆投下は二度とあってはならない
悲しい出来事だと認識しています。

この悲惨な出来事を忘れないように
戦前の生まれの方は後世に伝えようとします。

なぜなのでしょうか?


 

歴史は繰り返すからなのではないでしょうか?

歴史は繰り返す。
日本は世界で唯一原爆を投下された国。

原爆投下の酷さ、悲惨さ等を忘れないことが
負の歴史を繰り返さないために必要だと思い
毎年思いだし、戦争を知らない私たちの世代に伝えるのではないでしょうか。

「歴史」という言葉を聞いた時に
ビジネスにおいて僕が良く思い浮かべるのが

「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」
という言葉。

確か勝間和代さんが本の中で引用していたと思うのですが、
とても納得させられる言葉です。

どんな意味かというと、
愚者は自分の経験から学ぶ。
賢者は最初から自分の誤りを避けるため、他人の経験から学ぶ。

という意味です。

シンプルにいうと

***************
先人の経験(歴史)を学べば
 自分が経験しなくても他人の経験を自分のものにできるので
 他人の経験を賢く学んじゃおう!
***************

ってことですね。

確かに、自分が身をもって経験したことは
何事にも代えがたい収穫がありますが、

他人の経験の半分でも自分の経験値として得られるのであれば
経験値は格段に高まりますよね。

だって、あらゆることすべてを経験することは不可能ですからね。

エステサロンの現場で例えていうならば
先人(オーナーや店長)の経験を新人さんが学ぶことにより
新人さん本人が失敗の回数を軽減できるということですね。

微妙に解釈は異なるのですが
先人の経験から学ぶ=歴史から学ぶと言葉をすり替えてみると
実はお店の歴史から様々なことが見えてきます。


先日、コンサル先のオーナーとこんなやり取りをしました。
※以下の数字は例として仮の数字を入れています。

古屋「○○さん、7月の新規集客数は何人くらいを見込んでいますか?」

オーナー「50人です。」

古屋「なぜですか?本当にそんなに来るんですか?」

オーナー「これぐらい来ないと売り上げが上がらないかな~、っと何となくです。」

古屋「宣伝ボリュームは6月よりも増やしたんですか?」

オーナー「ビラ配りをしようかな~って思っています。」

古屋「ではなんで何となくで新規集客数の見込みを立てちゃうんですか?」

オーナー「う~ん・・・・(._.)」

こんなやり取りがありました。

簡単にいうと「何となく」戦略(笑)

6月の新規集客数は30人でした。
実施した販促はネット・紙媒体・看板等です。

まったく同じ宣伝ボリュームであれば
7月も30人程度が新規で来ると想定するのが基本的な考え方ですね。

つまりこれは先月の実績という自分のお店の過去(歴史)を
分析して導き出した想定です。

では、先ほどの僕の質問に対する
オーナーの模範解答はどんな感じなのでしょうか(笑)?

例えばこんな感じです。

古屋「○○さん、7月の新規集客数は何人くらいを見込んでいますか?」

オーナー「50人です。」

古屋「なぜですか?本当にそんなに来るんですか?」

オーナー「はい。見込める数字です。」

***ここからが大事です***

オーナー「6月の新規集客数は30人でした。

で、昨年の6月と7月の集客数を振り返ってみたんですけど、
6月に比べて7月は3割程度新規集客数が増えていたんです。

恐らく夏本番ということで痩身ニーズが増える傾向があるんでしょうね。

仮に30人の3割増しだとすると39人になりますよね。

で残りの11人分というのはこんな感じで考えています。

まず知人集客キャンペーンをメンバー三人でします。
メンバー1人が最低2人を呼んできます。つまり6人です。
これで39+6で45人ですよね。

で残りの5人はビラ配りです。
友人のサロンオーナーが大体100枚渡すと1人くらいがお店に来るって言ってたんです。
ってことはビラを受け取った中で1%が来店してくれると仮定できますね。

ですので、今月はスタッフ三人が最低200枚をビラ配りします。
そうすれば600枚×1%で6人が集客できると想定できます。少なく見ても5人ですね。

このビラ配り集客の5人を先ほどの45人に加えると50人となります。
ということで今月は新規集客を50人と見込んでいます。」

古屋「本当に集客できそうですね!」

ここでのポイントは「歴史」から学んでいる(導き出している)ということです。

1.6月(先月)の30人という実績をもとに7月(今月)の集客数のベースを30人とした。
2.前年の6月と7月の集客アップ率30%を根拠に季節要因を加味した。
3.知人オーナーのビラ配り集客率1%という他人の経験を自分のものとして利用した。

このように自社のお店の実績や他サロンやコンサルタントなどの知識経験を
自分のものとして利用することで、
「感覚・ヤマ勘・何となく戦略」から脱却できるということですね。

「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」

素晴らしい言葉ですね。

人の知識・経験・ノウハウなどは有効に利用すべきですね。

特に女性オーナーの傾向としては理詰めが苦手。

「感覚・ヤマ勘・何となく戦略」から脱却するために
是非「歴史」から学んでみてはいかがでしょうか。

ではまた!

<PS.書籍紹介>
ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法
年配者のアドバイス(ex.仕事論・教育論等)は無用なだけではなく害にさえなる。
しかし「人間の本質」や「感情や心」に関する不変のテーマに関しては、
大いに学ぶところがある。まさにその通りといった視点盛りだくさんの内容です。