先日お付き合いのあるスポーツクラブのマネージャー(店舗の長・以下MG)と
話をしていて、衝撃的な一言を頂きました。
「風景化しています。」
何とも端的にかつ的確にお店の状況を表した表現でした。。。
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◎あなたのサロンは風景になっていませんか?
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私はスポーツクラブ内でエステティックサロンを出店する
サポートをしています。
出店後も継続的にクラブと連絡を取り、
またサロンさんともパートナーとして
微力ながらご支援をさせていただいております。
あるサロンさんが以前より、売り上げが下がり気味だったので
オーナーさんに改善策を提案させていただき、
またクラブにも現状やアドバイスを頂きました。
オーナーさんとは
スタッフさんがまだ駆け出しで、技術の習得に注力するあまり
館内でのサロンアピールが足りないことと、
カウンセリング力がまだついていないことが
要因だと話をしていました。
そして現場で毎日顔を合わせているクラブは
どう思っているのかをヒアリングしました。
クラブのMGはこう言いました。
「サロンさんが風景化しています」
衝撃的な言葉でした。
どういう意味かを聞いてみました。
文字通り
サロンがスポーツクラブ内の風景のようになっている。
つまり、よく気を付けてみればエステサロンがあることがわかるが
意識をしなければ全く存在自体が認識されないということでした。
そこでこんなアドバイスを頂きました。
風景化しないためには常に動きがあることが大切だと思ます。
例えば、
空いている時間には館内でビラ配りをする。
館内の掲示物を定期的に差し替える。
館内放送を頻繁に行う。
気軽にクラブ会員に声を掛ける。これらのような「動き」を与えることで
サロンが風景から生きたお店になるのではないか。
というアドバイスでした。
またサロンオーナーさんと私との認識と、
全く異なるコメントをされました。
「会員さんたちはエステさんのことを全然認識していない(存在を知らない)」
女子ロッカーの近くにあるし、
館内に掲示もしているからそんなことはないのでは?
と思ってMGに伝えてみると、
確かにそれを見てご存知の方もいらっしゃいますが、
見ない人もたくさんいます。
またご新規の会員さんも次々と入会されます。
会員さんと話していて「エステがあったんだ~」
との声を聴くこともしばしばあります。
とのことでした。
常にクラブ会員さんと接しているMGの認識が事実でしょう。
これらのクラブさんのアドバイスをオーナーさんと共有し
現在今後の展開を打ち合わせています。
もともと売り上げは上がっていて、
オーナーさんは複数店舗を運営するかなりのやり手。
美容やエステに対する思いや追求心は深く、
いつも勉強させられるオーナーさんです。
ですので、
今後はより良いサロン展開となることは間違いないと思います!
今回のクラブMGのアドバイスから一般のサロンさんでも
共通するポイントがあったように思います。
つまり
「風景化」=「動きがない」
「自分たちが思っているほどお客様はお店を認知していない」
ということです。
例えば路面店を例にしてみましょう。
当然、お店の前にはブラックボードや看板などを出していると思います。
毎日ボードに書かれている内容が変わらないのであれば
すぐに「風景」となってしまいます。
壁面やガラス面にお店の告知やステッカーなどの
サインがあるお店もあるでしょう。
オープン当初はオープン自体が「動き」なので
お客様は気になってしまいます。
でも月日が経っても動きが全くないと…
「風景」になってしまいます。
ブラックボードの内容を定期的に書き直したり、
置く位置や角度をあえて変えてみたり、
ガラス面に張り付けて告知している内容を変えたり、
してみるのもいいかもしれません。
お店の前にスタッフが立ち、
チラシやティッシュ配りをするのもよいかもしれません。
「こんな人がエステシャンなのかぁ」
とお店の中が垣間見れたような気になるかもしれません。
そしてもう一つのポイント「認知」。
こんな大通りで路面店で大きくステッカーも張ってるから
この辺を通行する人はみんなうちのエステを知ってるはず!
と思っても、実はほとんどの人が知らないかもしれません。
エステや美容が大好きで
必ず見落とさずに見つけてくれる方も確かにいるかもしれません。
しかし、それはごく少数派です。
例えば
お子さんがいない方は町中に小児科があっても
全然記憶に残りません。
タバコを吸わない人はたばこ販売店も記憶に残りません。
車を運転しない人はあんなに大きなガソリンスタンドでさえ
あまり場所を覚えていないものです。
とても分かりやすい例でいうと「喫煙所」
僕は以前タバコを吸っていたので、
喫煙者時代、自分の行動エリアの喫煙所は常に把握していました。
非喫煙者の今は「なんかタバコ臭いな~」って臭って気づくことはあっても
以前のように敏感に「やった、あった!」何て事はありません。
ご自身に当てはめてみるとそう思いませんか?
つまり「エステ」にアンテナが立っていない人は
エステのお店に動きがあったり目立ったりしないと
認知されないことが想定されるってことですね。
サロン運営において、
新規のお客様層はこんな感じでは?
「エステに対するアンテナがそこそこ立っている人
~ほんのちょっとだけアンテナが立っている人」
つまり、このような方々に認知していただき
新規顧客になっていただくことが重要です。
ご自身のエステサロンを
風景にしないように。
そして自分が思っているほど人はお店を認知していない
ということを意識してみてはいかがでしょうか。
意識することで、
自ずとお店に動きが出て、より認知されるかもしれませんよ(^_^)/
ではまた来週です。