もう読みましたか?
「嫌われる勇気」ダイヤモンド社(岸見一郎・古賀史健著)
いま流行ってますね。
私も御多分にもれず
購入して読んだ一人です^^
あなたには嫌われる勇気が有りますか?
「嫌われる勇気」
いま本当に売れてますね。
この書籍不況と言われる中
37万部の大ベストセラーとなっています。
フロイトやユングなどが日本ではよく耳にされますが
世界的には心理学の三大巨頭の中に位置づけられるのが
アルフレッド・アドラー。
まだ読まれていない方もいるかと思いますので
チョットシェアさせていただければと思います。
アドラー心理学の特徴的な考えをいくつか上げると
- 「全ての悩みは対人関係」
- 「トラウマは存在しない」
- 「課題の分離」
- 「人生とは連続する刹那」
などがあります。
これだけ見てもよくわかりませんよね。
「課題の分離」
これを例にしてみますね。
そもそも
アドラー心理学における課題の分離とは
どういうものなのでしょうか。
ご自身を子供を持つ親だと想像してください。
子供は小学生。親は子供に勉強をして欲しい。
子供は勉強をしたくない。
こんな状況だったとします。
あなたは子供にどうやって子供に勉強をしてほしいという
思いを実現させますか?
- 塾に通わせる
- 家庭教師を雇う
- バツを与える(食事を食べさせないなど)
- 得に強制はしない
- ・・・
いろいろな方法や接し方があると思います。
ここでアドラーの基本的な考えが出てきます。
これは誰の課題なのか?
つまり子供が勉強をするということは
誰の課題なのかということです。
当然、
子供が勉強するということは
子供の課題です。
親の課題ではありません。
アドラー心理学では
他者の課題には踏み込まない。
対人関係のトラブルは
他者の課題に土足で踏み込むこと
あるいは
他者の課題に土足で踏み込まれること
によって引き起こされると考えます。
親が他者の課題である子供が勉強をするということに
土足で踏み込むことにより
親子間のトラブルが発生するという構図です。
確かに言われていればそうですよね。
子供が勉強するかどうかは「子供の課題」であって
「親の課題」では本来ありません。
ただ、親からすれば
「勉強ができないと将来困る」
「勉強しないと近所の方たちから侮辱の目で見られる」
などの考えもあるでしょう。
教育ママさんはこんな方が多そうですよね。
決め台詞としては
「あなたの為を思って言っているの!」
ただこれは見方を変えれば
親の世間体、見栄、支配欲、などなど
親自身の目的を満たすための言葉です。
その為、
その真意が子供にもバレ
子供が親と衝突をするということになります。
もちろん放任すれば良いというわけではありません。
援助をする用意があることを伝えておくのです。
ある国にこんなことわざがあります。
「馬を水辺に連れて行くことはできる。
しかし、水を飲ませることは出来ない。」
援助やサポートをする関係にある場合には
このような「課題の分離」が必要だというのが
アドラー心理学の重要なポイントです。
サロンのスタッフであれば
営業をするエステシャンが売上を上げるかどうかは
そのエステシャンの課題です。
ですのでアドラー心理学的に言えば
エステシャンの場合であれば
自分が売上を取れるように努力や勉強したい気持ちになるように
促す。(馬を水辺に 連れて行く)
そして、エステシャンの方からロープレや研修会をオーナーに心願し
用意していたサポートをしてあげる(水を飲んでもらう)。
という感じですね。
もちろんこれは営業をするエステシャンだけでなく
電話対応や事務仕事を担当するスタッフさんにも
共通します。
ほんの一例として
アドラー心理学をお伝えいたしました。
私自身としては
課題の分離ももちろんですが
「トラウマは無い」という考え方もとても新鮮でした。
つまり
一般的に認識されるトラウマ(過去の強い心理的な傷がその後も精神的障害をもたらすこと)は存在せず
その経験を自らがどのように位置づけするかで決定する。
という考えです。
ここでは原因論と目的論という2つの考え方が出てくるのですが
目的論的な解釈ではある目的を達成するために過去の記憶をトラウマとして利用するというものです。
例えば
原因論:いじめ→トラウマ→ひきこもり
目的論:親の注目を浴びたいという目的→ひきこもり→トラウマを利用
なるほどって思いますよね。
同じ事象でも見方によって180度解釈が異なってしまう。
ということで
お盆休みの期間ということも有り
「この機会に読書したい!」って方も多いと思います。
そんな方にサロン運営のヒントにもなると思いますので
おすすめの書籍です。
ではまた来週です!