牛丼御三家って知っていますか?
僕もこの記事を書くまで知らなかったんですが
要は牛丼チェーンの御三家ってことです。
御三家って言うと例えばこんな感じですね。
- 中学御三家: 開成中学校、麻布中学校、武蔵中学校
- 自動車御三家: トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業
- ホテル御三家(旧): 帝国ホテル、ホテルオークラ東京、ホテルニューオータニ
その業界や分野でTOP3に格付けされた
っていう感じでしょうか。
で、
牛丼御三家といえばどこだと思いおます?
あまり牛丼チェーン店に足を運ばない女性には
ピンと来ないかもしれませんよね。
吉野家・松屋・すき家です。
僕も時々牛丼チェーン店で食事をするのですが
先日行った吉野家で超ベタな営業心理学に引っかかってしまいました。
その営業心理学とは
「松竹梅の法則」です。
暑い季節到来なので精をつけようと思い
吉野家の牛丼を頼みました。
こちらの写真を見てください。
↓
メニューは
- 鰻重一枚盛セット 820円
- 鰻重二枚盛セット1,220円
- 鰻重三枚盛セット1,720円
このメニュー表を見て、すぐに二枚盛を頼みました。
そこで鰻重を食べ終わった頃にふと思いました。
「あっ、俺はまんまと松竹梅の竹を発注してしまった・・・」
よく聞く話なのでご存じの方も多いとお思いますが
営業心理学的に「松竹梅の法則」というのがあります。
三択の商品(メニュー)を出されると
真ん中の商品を購入する確率が高いという法則です。
飲食店だけではなくエステのメニューはもちろん
様々な分野で導入されている基本的な法則です。
御自身に置き換えて見るとわかります。
例えばランチメニューで
- Aランチ700円
- Bランチ900円
- Cランチ1200円
と三択で出された場合、
「一番安いAランチを頼むのは恥ずかしな~」
「一番安いのは安かろう悪かろうなんじゃないかな~」
なんて心理が働きませんか?
だから多くの人は
真ん中のBランチを頼む人が多いんですよね。
ここでもう一度先ほどの写真を見てください。
何か気づきませんか?
実はおそらく意図的に
吉野家が竹の鰻重二枚盛セット1,220円に
誘導しているんではないかと思う仕掛けがあったんです。
それは・・・
メインビジュアルの写真が
竹の鰻重二枚盛セットなんです。
ということは
ここで考えられるのが
吉野家は竹の鰻重二枚盛セットを意図的に売りたがっているということ。
価格を考察してみると・・・
- 鰻重一枚盛セット 820円(鰻重一枚盛750円・セット料金70円)
- 鰻重二枚盛セット1,220円(鰻重二枚盛1,150円・セット料金70円)
- 鰻重三枚盛セット1,720円(鰻重一枚盛1,650円・セット料金70円)
ここで鰻1枚当たりの単価を出してみると・・・
- 鰻重一枚盛750円
- 鰻重二枚盛575円
- 鰻重三枚盛550円
一枚から二枚の価格差は175円
二枚から三枚の価格差は25円
つまり
二枚盛から三枚盛にするにはあまり価格メリットが無いんですよね。
なんでもそうですがボリュームを多く発注するほどに
単価が下がるのが一般的ですからね。
吉野家はビッグデータを利用して
緻密な計算のもとにメニュー表を作っています。
そんな吉野家も当然の如く仕掛けてくる
「松竹梅の法則」。
これはエステサロンの現場でも使わない手はありません。
ですので、
お客様のためになるメニュー表作りが必須で前提条件ですが
あえて「これは買わないだろうな」っていう高額メニューをあえて用意して
その下の価格帯に落としこむような戦略を組むのも良いと思います。
女性オーナーはあまり吉野家には行かないかもしれませんが
外食や買物をする際に「松竹梅の法則」を意識的に感じてみてください。
「あっ、私判断基準に価格や品質でなく竹(真ん中)だからっていう理由で決めた」
という場面を感じることがあるかもしれませんので。
是非、メニュー作りに利用されることをオススメします。