鎌倉市&江ノ電が前代未聞の社会実験を実施?!

NO IMAGE

 

ネットニュースを見ていたら
NEWSポストセブンで興味深い記事を発見しました。

江ノ電が地元の利用者を守るために
観光客よりも沿線住民が優先して乗車できる仕組みの
実証実験を行ったというもの。

なぜこんなことをするのかというと
江ノ電はゴールデンウィークが観光客で激混み。

鎌倉駅は電車にのるために改札まで長蛇の列ができ
1時間ほど待たないの乗れないことがあるそうなんです。

その為、江ノ電を足として使っている地元の人は
普段通りに江ノ電を乗ることができなくなっちゃうことが
多々あるんですね。

もちろん観光客は地元にお金を落としてくれるし
観光をしてくれることで街に活気も生まれます。

日本全国の多くのローカル電車が赤字で
採算が合わなく廃線になったりすることも
よく耳にしますよね。

そんな他の街の状況と比べると
嬉し悲鳴ではあるのですが、、、

地域の観光に力を入れすぎることで
観光客が大量に来すぎてしまい
地元住民が生活しづらくなっては元も子もありません。

そんな状況だったので地元民が鎌倉市や江ノ電に
「なんとかしてよ~」意見をしていたようです。

実は僕は高校時代に
江ノ電にのって通学していました。

思い起こせばすでに二十五年も前なのか・・・

当時も観光シーズンや土日祝日は
凄く込んでいました。

その頃は「長谷」という江ノ電の駅に
バスで行っていたのですが、
観光シーズンはバスの渋滞がひどかったですね。

記憶が確かであればですが
ある休日、部活の練習開始時間に遅れるという
ちょっとした事件を起こしてしまいました。

当時の僕の通学ルートは以下の通り。
自宅の最寄りバスでバスに乗る→江ノ電「長谷駅」でバスを降りる
長谷駅から→江ノ電「七里ヶ浜駅」まで江ノ電に乗り、そこから徒歩で学校。

その日もいつものように
長谷駅まで向かうためにバスに乗りました。

普段の通学時間で考えれば
余裕がある時間にバスに乗りました。

しかし、長谷駅に向かうバスが渋滞で全然進まず、、、
集合時間に遅刻してしまいました。

その時に同じ中学出身の友達も
同じルートで通学していたのですが
渋滞を考慮して早めに出発したことで間に合ったようです。

僕はそこまで考えず
いつもの移動時間の感覚でバスに乗り
大幅な遅れ。。。

その友人が時間どうりに付いていたため
僕は単純に遅刻をしたと顧問に判断されました。

その結果、
顧問にボコボコに殴られるという結果に。

たまに部活の友達と会うと
定番の笑い話の一つとなっています。

そんな感じで
地元民は観光シーズンに
迷惑してしまうこともあるんですよね(笑)

具体的にどんな取り組みを江ノ電と鎌倉市がしたかというと
希望者に役所で優先乗車証明書を発行しましたそう。

長谷駅―腰越駅間の周辺住民および通勤・通学者が対象で
その証明書を持っている人は駅の外にできる列に並ばずに
駅構内で電車を待つことができるという内容。

5月6日一日限定の社会実験として
対象エリアの方に告知をすると
1200人もの人が市役所を訪れたとのこと。

社会実験としてはあいにくの雨が降ったため
観光客も少なく鎌倉駅の行列はできませんでした。

その為、実際に優先乗車証明書が
どのように上手く機能したかの結果を
見ることはできませんでした。

地元住民と観光客の関係は
いろんな物事に置き換えられます。

例えばエステサロンのようなお店であれば
地元に住む常連客とクーポンサイトを見てきた
遠方から来たお客さん。

アーティストのコンサートで言えば
ファンクラブに入っている濃いファンと
たまたまチケットを手に入れたからとりあえず来た人。

つまり
濃いユーザーと薄い新しいユーザー
と言えます。

どっちが大切って比べることは
ナンセンスかもしれません。

でも、濃いユーザーがいてこその
運営母体と言えるのでは無いでしょうか?

そう考えると
江ノ電と鎌倉市が地域住民を大切にするという
意思表示をしたことはとても興味深いです。

何かとクレームをつける現代社会においては
勇気のある取り組みとも言えます。

公共交通機関である江ノ電が見せた
地元優先乗車という、ある意味観光客から地元民を守る施策。

これは他の地域の路線や観光地にも波及しそうですし
電車だけでなく、「地元優先」っていう取り組みが
生まれてきそうですね。

三年間、ほぼ毎日乗っていた江ノ電。
これからも観光スポットして、
そして地元民の足として頑張って欲しいです。