「知行合一」
という言葉をご存知ですか?
陽明学の考え方の一つで
「先ず其の言を行い、而して後にこれに従う」
からきている言葉です。
簡単に言うと
知識があって、その知識をもとに行動することで、
本当の知識となる。
つまり、
知(知識)と行(行動)は合一(合致)していなければならないと言う考え。
なんだか難しい単語ですね~。
正直言って、先週まで知らない四字熟語でした。
教養のある人であれば結構知っているレベルみたいです。
日々勉強ですね!
ところでなんで
知行合一 なんてことを言ったのか?
実はこの言葉を座右の銘としているベンチャー企業の社長から伺いました。
そしてとても参考になる話だったので
是非シェアしたいと思ったからです。
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◎知行合一
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南部 靖之 という方をご存知ですか?
1970年代当時、ソフトバンクの孫正義、エイチ・アイ・エスの澤田秀雄とともに
ベンチャー三銃士と称されたメンバーの一員です。
人材派遣会社パソナの創業者です。
プロフィール
↓↓↓
・1952年生まれ
・人材派遣会社株式会社パソナ創業者
・大阪大学大学院国際公共政策研究科客員教授
実は先週、都内でセミナーがあり
南部さんの話を伺ってきました。
滑り出しは
「あんまり盛り上がらないな~」
と感じていたのですが、中盤から後半に差し掛かると
もうノリノリです。
なんでも、前日までインフルエンザで寝込んでいて
ほとんど人と話をしていなかったとのことで、
話したくて仕方なかったそうです(笑)
結局終了予定時間を20~30分くらいオーバーして終了しました。
さすが東証一部上場企業の創業者だけあり
参考になるお話が多々ありました。
その中のひとつをご紹介します。
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◆知行合一
目次にも入れたこの言葉の話。
南部さんが当時大学生の時、
四年生も後半に差し掛かったころから就職活動を始めたそうです。
何件回っても、何件回っても
内定取れず!
本当に何件も何件も回ったようです。
そんな当時を思い出し、
セミナー当日に国の大卒者就職内定率のデータを見たそうです。
「結構就職率は低かったんじゃないかな、俺があれだけ苦戦したからな~」
と淡い期待を持ち調べたそうです。
すると・・・
南部さんが卒業された当時の
大卒男子の就職率は何と
97%!!!
ほとんどみんな就職できてる~
この数値を見てびっくりしたそうです。
確かに昨年の大卒就職率が約60%ということを考えると
とても高い数字ですよね。
※就職率の算出根拠が異なる可能性がありますので、ご参考まで。
100人のうち3人しか就職できない人がいない…
そんな状況だったのか…
と笑いながら話をされていました。
就職が決まらない中、
尊敬する父親に相談をしたそうです。
すると「松下村塾に行って来い」言われ
車で友人と行ったそうです。
松下村塾には掛け軸がありこんな言葉が記されていました。
「知行合一」
その教えに触発され、
今まで自分が経験してきてやりたいと思うことは何なのか?
就職なのか?
それとも…
と考えるに至ったそうです。
学生時代、小学生の塾講師をしていた経験から
家庭の主婦が一度出産等で職を離れると
前職レベルの再就職はできませんでした。
いまでいうキャリアウーマンだった人でも
高校生がやるアルバイトレベルでしか仕事ができない
という現実が当時はあったのです。
そんな方々をサポートする仕事を作り出したい!
と一念発起し、人材派遣会社を起業したのです。
あくまでも想像ですが、
南部さんが就職活動をされた35年程前と昨今では時代背景が異なります。
当然、35年前と現在では大卒の価値も異なり、
今よりも「せっかく大学でたんだから、将来食いっぱぐれがない職業くべき」
という、考え方が主流だったのではないでしょうか。
そんな中でも周囲の人間とは異なる
荒波と容易に想像がつく企業という一歩を踏み出したのです。
南部さんは自分のポリシーをこう述べています。
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「迷ったらやる」が私のポリシーです。
思っただけでは意味がない、必ず行動する。
これは私が敬愛する吉田松陰の「知行合一(ちこうごういつ)」からきています。
「知識をつけることは行動することの始まりであり、
行動することはつけた知識を完成させることである。
行なわなければ知っているとはいえない。
知っていても行なわないのはまだ知らないのと同じである。
知って、行なってこそ、本当の知恵、真知である」。
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サロンオーナーさんは間違いなく知行合一を実践していると思います。
そうでなければ、自分で店を構え商売をすることなど出来ません。
僕の存在意義を考えた際に、ふと思いました。
サロンさんの知行合一の「知」の部分の提供に少しでもお役に立てるのではないかと。
つまり知識や情報の提供です。
オーナーさんはとても多忙です。
施術を離れ完全に経営のみに専念できている方は少数派です。
どうしても日々の施術、顧客対応、スタッフマネージメント等だけに追われていると
視野が狭くなりがちです。
例えば
・エステのことしか知らない
・地元のことしか知らない
・他業種とのジョイント(コラボ)の発想がない
などなど
昨今はとてもスピードと情報力勝負の時代です。
例えば、
15年前は書類の確認をする際に郵送で行ったいました。
※ファックスでは確認できない画質が必要とされる前提です。
今ではメールで添付ファイルとして送り、
受信者側がモニタかプリントアウトして確認しますね。
東京から北海道でのやり取りで考えると
郵便だと切手代80円がかかり、約2~3日程度到着に時間がかかります。
メールだと0円で、約5秒程度で届きます。
仮に東京から全国100か所に同じことをしたとすると
郵便だと切手代8000円、約1~3日程度到着に時間がかかります。
メールだと0円で、約5秒程度で届きます。
改めて考えてみると、こんな時代ですよね。
これもメールのメリットを知っている「知」か知らないかが左右します。
知っていば必ずメール「行」を使いますね。
この喩は少し古すぎる感もありますが(笑)
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改めて
「オーナーさんの一助になるべく
日々勉強し、発信していかなくては!」
と南部さんの
「知行合一」で学びました。
本当に日々勉強ですね!