先日、とあるエステサロンオーナーさんと
一時間くらい話をしました。
その話の中で
衝撃的な一言があり、
「えっ、本当ですか!」
と声を大きくしてしまったんです。
そして、冷静になった時に思ったんです。
「固定概念に縛られちゃだめだな・・・」
っと。
実はわたくし、
年間に100人以上のエステサロンオーナーと
話をします。
話って言っても
営業や雑談ではありません(^^)
ビジネスパートナーと
スポーツクラブプロジェクトを行っており
エステサロン面談担当をしているのです。
※スポーツクラブプロジェクトとは・・・
エステサロンの出店を希望するスポーツクラブと
スポーツクラブで出店をしたいエステサロンオーナーとを
マッチング。
その後もエステサロン運営のアドバイス等をさせて頂く
プロジェクトです。
その為、
現状の売上やメニュー、
何が売れ何が売れない
などなど、
タイムリーなエステサロンさんの状況を
ヒアリングできる機会に恵まれています。
だいたい、
売り上げの目安はあります。
例えば
ベッド一台に対する売上。
「ワンベッド●●万円」
何て言い方をします。
フェイシャル、
痩身、
リラクゼーション
をメニューとしているのが
一般的なエステサロンと位置づけると
・オールハンドの場合
⇒ワンベッド50~60万円
・痩身系を中心とした機械を導入している場合
⇒ワンベッド100~150万円
例えば
サロン内にベッドが2台あって
オールハンドのメニューのみのお店は、
100万円の売り上げがあれば
及第点だと認識しています。
機械導入でベッドが2台の場合は
200万円の売り上げがあれば
及第点。
数年間以上の運営歴があり、
適正な利益を出されているサロンさんから
ヒアリングすると、だいたいこんな感じです。
つまり、
僕の固定概念としては
痩身系の機械(例えばエンダモロジー・キャビテーションなど)を
導入していて、一人のスタッフが100万円程度売り上げを取れば
OKでしょ。
って思ってたんです。
もちろん運営っていう側面と
業界の中でのアベレージを考えれば
今でもOKだと思っています。
本来は売上よりも
粗利の方が大切なのですが、
わかりやすいので売り上げで話をしますね。
で、先日お会いしたオーナーさんは
僕にさらりとこういったんです。
「月の売り上げは1200万円です。」
へ~、と一瞬スルーしそうになったんですけど、
「1200万円ですか?」
と聞き返してみたんです。
すると「そうですよ」と、さらりと仰る。
何人でやってるんですか?
と聞くと、
「6人です」
とまたさらりと言う。
「ってことは、1人あたり200万円の売上ですね、すごいですね!」
とついつい本音が出てしまいました。
こちらのサロンさんは
トータルエステではなく
「フェイシャル専門サロン」です。
一部フェイシャル以外もオプションでやっているようですが
基本的には「フェイシャル」のお店です。
細かい営業戦略や秘訣は聞けなかったんですけど、
一つだけわかったことがあります。
それは・・・
属性の高いお客様に注力するということ。
その為、値段勝負は当然していません。
都内のマダム達が住んでいるような
エリアであれば、何となく理解できたんですが、
こちらのお店は南関東エリアの
いわゆる地方都市。
麻布、白金、銀座、赤坂、自由が丘など
聞いただけで
「金持ちが住んでそ~」
ってエリアと対照的な庶民立地です。
つまりこれは
どんな場所でも「お金持ちはいる」
ということですよね。
また、
「サービスが良ければ相場より高くてもお金を出す」
ってことです。
そのオーナーさんのホームページを見てみると・・・
HPからわかるのは
コンテストでの受賞など「効果」を訴求していること。
また、医師が参加するカンファレンスに定期的に参加したり、
医師をサロンの顧問にしお客様への安心感を訴求しするなどしている点です。
一般的なサロンが施術するレベルと
こちらのサロンが行うレベルの違いを視覚的に
アピールもしています。
確かに
「お肌をきれいにしてくれるかも」
と期待しちゃうサイトでした。
このオーナーさんの凄いところは
僕が絶賛しても淡々とこんなことを言うんです。
「まだまだ修行の身です。
僕よりもうまくやっている社長を何人も知っています。
もっと、成果や売上も高めていきたいと思ってるんです。」
う~ん、心底満足していない感じが滲み出てる(;O;)
この方に会って感じたのは
「固定概念に今まで縛られていたな。」
ってことです。
これくらい売り上げがあればOKでしょ。
ってサロンさんと接するときに勝手に考えちゃってました。
自分自身についても同じですね。
人は人。業界の相場はあくまでも一つの目安ですね。
固定概念を捨てていきましょう!
ではまた来週!