営業心理学で売上UP!単純接触効果(ザイアンスの法則)【エステ|コネNews218】

営業心理学で売上UP!単純接触効果(ザイアンスの法則)【エステ|コネNews218】

初めて会う人、初めて見る商品、初めて接する●●。。。

一目惚れは別として
一般的に警戒がわきますよね。

前回はミラーリングという
「人に好かれる心理学」をお伝えしましたが
今回も人に好かれる法則をお伝えします。

復習になりますが
ミラーリングとは何だったか覚えていますか?


ミラー(鏡)の様に相手を真似ることで
無意識の内に好印象を持ってもらうものですね。

例えば、相手がゆっくり小さめの声で話すしタイプであれば
こちらもできるだけ、ゆっくり小さめの声で話す。

そうすることで
相手も無意識の内に接することが心地よくなり
好意を持ってもらいやすいといものでした。


今回ご紹介するのは、
単純接触効果(ザイアンスの法則)です。

1968年にアメリカの心理学者「ロバート・ザイアンス」
が論文にまとめて知られるようになったため
ザイアンスの法則とも言われています。

では、単純接触効果とはどんなものなんでしょうか?
名前を聞けばなんとなくイメージできますね。

単純に接触の回数が多ければ人間関係に効果がある。
そんな感じかな~、って予想がつきますね。

実際にその通りの意味で
繰り返し接することで好感度や印象が高くなる効果のことです。
繰り返し接するというのは
何度も見たり、何度も聞いたり、何度も触ったり、何度もニオイを嗅いだり。
そういう行為です。


ピンとくるわかり易い例を出しますね。

青春時代、
クラスメイトにときめいたことはありませんか?

結構あるって方が多いともいますが
それは毎日クラスで顔を合わせ、話をしたり、声を聞いたり、
繰り返し接することで好意を持つことが影響しているんです。

 

女子校なんかだと結構、男子教諭と女子生徒が付き合ったり
男子教諭が女子生徒にモテたりすることがありますが
それも繰り返し教師と接することで好意を持つってことですね。

社内恋愛やサークルなども同じですね。

逆に合コンや街コンなどは
初めて会って数時間を過ごして、、、

って感じですので
なかなか相手を知るのに時間がかかり
相当フィーリングが合わない限り
なかなか恋の火がつかなかったりしますよね。

※僕だけだったら、すみません^^


 

この単純接触効果は恋愛だけに有効なわけではありません。

もちろんビジネスにおいてもとても有効で
多くの企業がこれを利用しています。

当然、売上を上げているエステサロンも
単純接触効果っていう名前は知らなくても
この法則を利用しています。

 

例えば、
キャンペーンの作り方。

大手エステサロンは
一般的に1回の体験エステをご新規様限定で
キャンペーンをしていますよね。

そして大手エステサロンの場合には
その体験時にクロージングを仕掛けてきます。

つまり「●●万円のコース契約をしませんか?」
っていう話ですね。

これは小規模サロンでも出来ますが
できれば何でもかんでも大手の真似をすることが
得策とは言えません。

なぜなら、、、

大手エステサロンは既に大量の宣伝広告で
「単純接触効果」を図った上で、一発目の体験エステで
クロージングを仕掛けてるんです。

TVCM・電車内・WEB・タレント起用などなどで
既に大手エステサロンは単純接触効果を使い倒しているんです。

WEBを例に出すと、こんな感じで露出しまくりです。

※以下のバナーをクリックしてみて、体験コースに興味を持ったら
是非、体験エステを受けてみてください。
どのように勧誘(カウンセリング・営業)をしてくるかがわかりますので。

更に複数の体験エステを受ければ、会社ごとの営業の仕方の違いを比較出来るので
できたら、複数の体験エステを受け、御自身のお店の発展に役立てられると良いと思います。

だからほとんどの大手エステサロンは
初回でクロージングを仕掛けてくるんですよね。

※ちなみにメンズエステでもこんな感じです。

一方、広告宣伝費があまりな小規模サロンが
うまく単純接触効果を利用したキャンペーンをしているケースが有ります。

これは僕もコンサル時にはおすすめするんですが
「複数回セットでのキャンペーン」です。

例えばキャビテーション60分15,000円だとすると、
キャビテーション60分15,000円×3回=45,000円を4,980円!

みたいな感じですね。

これで三回は接触が図れるんです。
キャンペーンの見た目もお得感が出てきますし
クロージングの難易度も初対面の人にクロージングするより決めやすくなります。

相手の情報量が増え、
また施術の効果が出始めることもあり
それらの相乗効果で更に契約しやすくなります。

ですので、
この単純接触効果を意識的にメニューやキャンペーンに組み込むことで
営業力が高まる可能性を秘めています。

ちなみに僕がメルマガを週イチで
サロンさんに対して「単純接触効果」を狙っている部分もあります。

だから、一年以上ぶりに連絡を頂いて
ホームページ制作のご依頼を頂いたり
コンサルのご依頼を頂いたりということも実際にあります。

 

つまり、直接顔を合わせるだけでなく
メールや電話などでも効果があるってことなんですよね。

だから、ある程度オーナーが
施術以外の時間に余裕がある場合には

  • メルマガを発行
  • 会報のようなレターを制作して郵送
  • 年賀状や誕生日レターを送る

などなど様々アプローチで接触頻度を高める工夫をしています。

ブログやフェイスブック、ツイッターも
接触を高めるためには有効なツールですね。


実はこの「単純接触効果」には落とし穴があります。

それは、、、
こちらが既に嫌われている場合には逆効果になるということです。

わかり易い例で言えば
ストーカーですね。

毎日、電話やメールが頻繁にあり
接触頻度は高いのですが、嫌いな人からの接触頻度が高いのは
苦痛でしかありません。

ですので、特に好かれていない、特に嫌われていない、
そういう状況で活躍するのが「単純接触効果」と認識しておくべきですね。


単純接触効果(ザイアンスの法則)は
繰り返し接することで好感度や印象が高くなる効果。

今のお店を振り返って
既存客との接触頻度を高める施策と
新規客に対して接触頻度を高める施策をすることで

お店の繁盛につなげてみてはいかがでしょうか。

ぜひ、できることを
お店のメンバーや関係者と話してみて
行動していてくださいませ。